2011,08,12, Friday
「雷蔵、それって……」
「……君より少し遅くなってしまったけど」
三、四日留守にする、と告げた雷蔵に、三郎は思わず腰を浮かせた。――自分も半月前に同じく三、四日留守にして、忍としてより深い闇へと沈んだからだ。いつか覚悟はしていたけれども、実際にそれを為した日には食事が喉を通らなかった。自分ですらこうなのだから、心優しい彼女の心痛はいかばかりだろうか、と三郎は思う。それと同時にある閃きが浮かんで、三郎は口を開いた。
「雷蔵、私が――「三郎」
しかし、三郎がその案を告げる前に雷蔵が強い調子でその言葉を遮った。己に真っ直ぐ向けられるその瞳は同じく強く、三郎はその光に気圧される。それでも何とか続けようと口を開くも、言葉が紡がれるより先に雷蔵が言葉を継いだ。
「僕は自分で行くよ」
「だが、雷蔵……!」
「――僕だってもう四年忍たまやってるんだよ、三郎。決して早すぎるわけでもないし、むしろこのまま忍たまとしてやっていくのなら、僕は今こそ行かなくちゃいけない」
行かせたくない、と三郎は悉く潰される発言の合間に瞳で訴える。しかし、それを雷蔵はただ静かに受け止めることで退けた。
「――三郎だって超えた道だ。八左ヱ門だって、他の皆だって同じ道を通っていく。ろ組だけじゃない、い組もは組もだ。――同じく学んだ皆が行く道を僕も行きたい。
三郎だって承知の上だったはずだよ。僕がここに残った時点で、いずれこうなることは分かっていたんだから」
「だが、」
「三郎」
静かに呼ばれた己の名前に三郎は普段の飄々とした表情などどこへやら、焦燥した表情で雷蔵の両腕を掴もうとした。しかし、伸ばした腕が雷蔵の身体に届くより早く震えて落ちた。いや、落ちた、という表現は正しくない。三郎の身体全体が床に崩れ落ちているのである。身体に走る痺れと眠気に三郎は驚いて雷蔵を見上げた。まさか、と三郎が視線で問うと、雷蔵は懐から小さな紙切れを取り出した。
「こうなると思って、善法寺先輩にお願いしておいたんだ。――この薬が三郎に効いて良かったよ」
「らい、ぞ……なん」
そこで三郎は初めて、先程雷蔵が出した白湯に一服盛られていたことを知った。なんで、と呟きたくとも唇が動かずに言葉だけが浮かんでは消えていく。次第に霞んでいく視界で、三郎は悲しそうに笑う雷蔵を捉えた。
「――ごめんね、三郎。でも、これは僕が行かなきゃいけないものだから」
抗いたくとも抗えぬ眠りの波に飲まれた三郎が最後に覚えているのは、己の頬を撫でる冷たい雷蔵の手のひらだった。
「――雷蔵!」
そわそわと忍術学園に程近い辻で何度繰り返したか分からぬほどに右往左往していた三郎は、ようやく見つけた愛しい顔に思わず駆け寄った。しかし、抱き締めたくとも複雑に湧き起こる感情が邪魔をして、どうして良いか分からずに三郎は雷蔵の前で足を止めた。
「……待っててくれたの?」
「……ああ」
「そっか、有難う。待たせてしまったよね?」
「――雷蔵があんなことするから」
拗ねたように唇を尖らせる三郎に雷蔵は子どもを見るように笑い、肩をすくめた。
「そうでもしないと、三郎ついてくるか僕を出し抜いたでしょう? でも、あれだって数時間で効果は切れて、副作用だって大したことはなかったはずだよ」
「副作用が大したことないだって!? 次の日、頭が重くて痛くて仕方なかったんだぞ! それも雷蔵の所為だからな!」
本格的に拗ねた三郎に吐き捨てられ、雷蔵は苦笑する。まるで変わらない様子で己を迎え入れてくれる三郎が愛しく、同時にとても愚かに思えた。
「――三郎、ほら」
雷蔵は己の懐へ大切に入れていた小さな包みを取り出し、三郎へ放り投げた。それを受け取った三郎は一瞬顔をこわばらせ、すぐに雷蔵を見る。
「それを学園長先生に持っていかなきゃいけなんだけど、三郎はまだここに居る?」
「一緒に帰るに決まってるだろ」
「じゃあ、一緒に帰ろう」
手を差し伸べた雷蔵に、三郎はその手を取ろうと同じく手を伸ばした。けれど、彼女の手の触れる前に手が止まる。その手が何を為してきたかを思い出したためである。そんな三郎に気付いた雷蔵は、伸ばしたままの己の手を見下ろして苦く笑った。
「――三郎、私は三郎が思っているほど善い人間ではないよ」
「雷蔵……?」
普段の柔らかい笑みとは違う、どこか皮肉な笑みを浮かべて雷蔵は続ける。
「僕はね、三郎。君たちと一緒に居ることと、誰かの命を天秤に掛けて、僕は君たちと居ることを取ったんだよ。――僕は忍たまで居たかった。そのために人を殺めることが必要ならば、僕は何度だって殺してみせる。……利己的でしょう? 全然善い人なんかじゃない」
雷蔵は己の手を自分の目線まで上げて、続ける。
「僕は君たちと一緒になりたかった。――例え三郎がそれを望まなくてもね。
だって、僕は君に守られたいんじゃないんだもの。僕はね、三郎。君の背中が見たいんじゃないんだ、君の隣で同じものを見て、また君の背中に己の背中を合わせたいんだよ。そのためならば人を傷つけて殺すことも僕は厭わない」
雷蔵はその言葉に唇を噛み締める三郎に続けた。
「三郎、僕は君の伴侶になりたいんじゃない。――ううん、少し違うかな。僕は欲張りなんだ。
僕はね、三郎。君の伴侶であり、双忍の相棒であり、好敵手であって、常に君と隣り合う存在でありたいんだ。そのためにこの手を朱に染める必要があるなら僕はそうするし、それ以上のことを求められても僕はそれに応えていくつもりだ」
雷蔵はそこで再び三郎に手を差し伸べた。
「三郎は、こんな僕じゃ嫌? 君の背中に隠れて、守られている女子であって欲しい?」
「雷蔵……」
困惑した様子で己の名を呼ぶ三郎に、雷蔵は強い視線を向けた。
「それなら、ここで僕らは別れた方が良いよ。――全ての関係を解消して、なかったことにするべきだ。
僕は例え君に否定されようと、忍として生きていく。三郎、僕はもう決めたんだ。これから先も忍たまとしてやっていくなら、どんな汚泥にだってまみれなければならない。そして、それは先輩方も、また僕らの後輩たちも皆通っていく道だ。僕だけ例外になるなんて認められないし、僕もその気はない。それに、もし三郎が僕の邪魔をするというのならば、三郎であったって容赦しない」
己を焦れた表情で見詰める三郎に雷蔵は続ける。
「――ねえ、三郎。三郎はこんな僕でも、この手を取ってくれる?」
「あ、ったりまえだろ!」
差し伸べられた手を両手で掴んで、三郎は雷蔵に強く告げた。それに雷蔵はこの時初めていつもの柔らかい笑みを浮かべ、安堵したように息を吐いた。
「……ちょっとだけ、三郎とやり合う羽目になったらどうしようかと思ったよ」
「馬鹿。――雷蔵が利己的だと言うのならば、私の方がよっぽど利己的だ。雷蔵が傷ついたり、君を失ったりするのが怖くて、君の望みも潰そうとした男だからな。雷蔵こそ、今のうちに私を振っておかないと後悔するかもしれないぞ」
「おや。――でも、気難しい鉢屋三郎の傍に四六時中居られるのは、僕だけだと思わない?」
三郎の手を引いて歩き出した雷蔵は、小さく呟かれた言葉に口の端を上げる。その挑戦的な視線に三郎もようやく己の調子を取り戻したのか、彼女の隣へ並ぶように足を速めてから「違いない」と笑った。
――そうして彼らはまた、忍術学園の門をくぐる。
| SS | 02:49 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
※大体三〜四年生くらい? の鉢雷で、実習中に鉢屋が怪我をしたら、雷蔵はきっとお姫様だっこしてくれるよねって話。当サイト鉢雷連載設定(雷蔵男前度三割増し?)。
「いっ、て……っ!」
「三郎っ!」
実習中に上がった小さな声に、不破雷蔵はその持ち主の名を読んだ。彼は視線だけで「来るな」と彼女に告げ、同時に己の足を焼いた地雷を睨みつける。油断していた、としか言いようがない。足が飛ばなかったのは、ただ単に実習用に作られた火薬の極端に少ないものだったからだ。鉢屋三郎は己を今まさに襲わんとする上級生を睨み据え、咄嗟に取り出した苦無を構えて唇を引き締めた。己の役割を果たさねばならない。それが忍だ。
ピィーーーッ!
しかし、そこで高らかに笛が鳴った。それは実習終了の合図であり、三郎を狙っていた上級生の動きも止まる。覆面を外した上級生――立花仙蔵は足を負傷したままの三郎に唇を歪ませて笑った。
「お前もまだまだだな」
「……次は負けませんよ」
「ふふっ……ああ、楽しみにしている」
美しい黒髪をなびかせて、憎らしいほどの余裕と共に去っていく。仙蔵のその後ろ姿を見送りながら、三郎はギリ、と音がするほど奥歯を噛み締めた。悔しいのは負けたから、というよりも、己が彼らの目論見をかわすことができなかったからである。むざむざと地雷を踏まされたことに腸が煮え繰り返るような気分を味わいながら、三郎は痛む足に溜息を吐いて立ち上がった。そろそろと動かしてみて、被害を確認する。――歩けないほどではない。
三郎はゆっくりと足を動かし、慎重に地面に残った足跡を辿りながら地雷原と思しき場所を抜けようとした。しかし、彼が二歩も進むより早く、バタバタと足音が聞こえる。振り向くよりも早く名を呼ばれ、三郎の身体が宙に浮いた。
「なっ……雷蔵っ!?」
「馬鹿っ、何をやってるんだ! いくら実習用の地雷だったからって怪我してることに変わりはないんだぞっ! 良いから大人しくしてろ、今保健室に……!」
彼を横抱きにした雷蔵が堰を切ったように怒鳴りつけた。それにも三郎は驚いたが、それ以上に看過できない状況がある。――何せ、惚れた女子に抱えられているのだ。しかも、支えられているどころか全ての体重をその諸腕に置いている。これが男としてどれほどの屈辱であるかなど、言うまでもない。故に三郎は何とか彼女の腕から降りようともがいたが、それは雷蔵自身によって阻まれた。
「三郎、暴れないでよっ! 落としちゃうでしょ!」
「むしろ落としてくれ! 雷蔵、私は自分で歩けるから! これだけは勘弁してくれっ!」
「馬鹿言うな! 足が焼けてんだぞ! 良いから大人しくしてろ!」
雷蔵は暴れる三郎を仕方なしに肩へ担ぎ、地雷原を危なげなく抜けていく。勿論、三郎は更に抵抗を続けたが、それも彼女の地を這うようなこの一言で止めざるを得なかった。
「……三郎? あんまり暴れると――握り潰すよ?」
何を、とは言われなかったが、その一言だけで危機を察した三郎はきゅっと身体を縮めて大人しくする。しかし、男の矜持が大きく傷ついたのは言うまでもなく、彼は保健室に連れられるまでさめざめと顔を覆って泣くより他になかった。
「…………もうお婿に行けない……雷蔵の馬鹿……!」
「たかだか抱えて運ばれたくらいでぎゃあぎゃあ騒ぐなよ、男らしくない! 三郎が誰にも貰ってもらえなかったら僕が責任とってお嫁さんにしてあげるから泣くなよ! あ、その時は三国一の花嫁になってきてよね、せっかくお嫁さんもらうなら可愛い方が嬉しいから」
「雷蔵、ひどい……! でも嬉しい! どうしたらいいの、この複雑な気持ち!」
「あっそ。善法寺先輩、もう少し沁みる薬ください」
顔を覆って身を捩らせる三郎を全く無視して、雷蔵は傍らで三郎の足を治療し終えた善法寺伊作に話しかける。その二人のやり取りに伊作は柔らかく微笑んで、「仲が良いねえ」と呟いた。
| SS | 02:47 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
どう考えても前世のことを書いてたら終わらない+話が先に進まないので大前提の設定を箇条書きにしてみました。
以降、『記憶の先』はこの設定を前提にして話を進めていきます。
なお、前世の記憶ですので、=死にネタです。大抵が不遇です。苦手な方はご注意ください。
続き▽
以降、『記憶の先』はこの設定を前提にして話を進めていきます。
なお、前世の記憶ですので、=死にネタです。大抵が不遇です。苦手な方はご注意ください。
続き▽
| SS::記憶の先 | 02:45 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
「はっ……はっ……はっ……!」
己の吐息がこんなにもうるさく感じたことはない、と滝夜叉丸は走りながら思った。どんなに厳しい山道を駆け上がった時も、どんなに息が苦しくなっても、滝夜叉丸が己の動作を煩わしく――恐ろしく感じたことはない。跳ねる心臓の音ですら、今の滝夜叉丸には恐怖を煽るものでしかなかった。聞こえるはずはないと思っていても、万が一この音が相手に伝わってしまったら、と思えば彼は恐ろしさで凍りつくような気持ちになる。とにかく学園へ、安全な場所へ戻らなければ、とそればかり考えながら滝夜叉丸は走っていた。
夜の闇が恐ろしいと感じるなど忍としては失格だ。――滝夜叉丸自身もつい先程まで平気だった。怯える下級生たちを笑いもした。けれど、今は駄目だ。身を隠す闇は周囲も隠してしまう。己の周囲が分からないことが滝夜叉丸にとっての苦痛だった。
(早く、早く、早く……!)
長屋に戻ってさえしまえば誰かしら居るはずだ。部屋に戻れば同室の喜八郎が居るはずだし、そうでなくても四年長屋に三木ヱ門かタカ丸が居るはず。恐怖に発狂しそうな気分になりながら、滝夜叉丸は必死で足を動かしていた。ぬかるむ土を踏んだ所為で跳ねる泥も、それによって立つ音も今の滝夜叉丸には恐ろしい。この音が恐怖の源を引き寄せるのではないかと這い上るような恐怖に足が止まりそうになるが、足を止めれば最後だということも分かっていたので、滝夜叉丸は音を消すよりも距離を稼ぐことを優先してひたすらに走り抜けた。
山道を抜ければ学園の明かりが見える。橙の優しい色に滝夜叉丸の心がようやく緩んだ。後もう少しで学園の敷地内に入ることができる、そう思うだけで恐怖に打ち勝てる気がした。小松田の差し出す入門表にすぐ名前を書けるように懐の矢立てを探しながら速度を更に上げる。玄関の小さな扉に飛びついて、滝夜叉丸はようやく安堵の息を吐いた。
(これでもう大丈夫)
身体を曲げて息を整えながら、滝夜叉丸はどっと安堵に脱力した自分を認める。だが、もう緊張しなくても良いのだ。ここは安全なのだから。
己の脇から差し出された入門表に矢立てから筆を出し、滝夜叉丸は署名しようとする。しかし、入門表を受け取りながら、それを差し出した人間を見た瞬間に滝夜叉丸は声にならない悲鳴を上げた。
「――おかえり、滝夜叉丸。遅かったね」
「ど、どうして……せんぱい」
己が山で逃れた男が、そこに居た。手渡された出門表が地に落ちる。途中まで書かれた名前の一角が伸びて紙を走っていることが彼の動揺を証明していた。滝夜叉丸は恐怖に持っていた筆すら取り落として、一歩後退りする。しかし、彼が身を翻すより早く、小平太の大きな手が滝夜叉丸の腕を捉えた。
「どうして逃げるの?」
「……っ!」
なんてことはない問いのはずなのに、その言葉に滝夜叉丸は全身が竦むのを感じた。全力で逃げ出さなければならないはずなのに、身体がもう動かない。そんな滝夜叉丸を嘲笑うかのように小平太の腕が彼の身体に巻き付き、滝夜叉丸は小平太に抱き寄せられた。
「――さあ、行こうか。夜は長いよ」
「や、せんぱい……いやです……っ! はなしてくださ……っ!」
「どうしてそんなに怖がっているの? 大丈夫、怖いことはしないよ。この前もそうだったろう?」
滝夜叉丸は小平太に囁かれたその言葉に、心の奥底に封じ込めていた記憶が流れ出すのを感じた。余りの恐ろしさになかったことにした記憶が、彼の中を支配する。叫び出したいのに喉すら震えないほど身体を強張らせた滝夜叉丸は、身を縮めて恐怖に身構えた。
そんな彼を小平太は優しく抱き上げ、抵抗できないのを良いことに静かにどこかへ連れて行った。――その日の晩、滝夜叉丸が部屋に戻ることはなかったという。
※状況などは一切考慮せずに書いたから、何があったのかは分からない。
| SS | 02:43 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
時代は未定だけど、多分中期ごろ?
最初は仙文で「霊験お初捕物控」とか「しゃばけ」っぽい感じのノリで、妖怪絡みの事件に退屈しのぎ面白半分で首を突っ込む仙蔵(小間物屋の道楽息子)と、高利貸(両替商?)の末娘お文(もん)(=文次郎)のどたばたコメディっぽい話を考えていました。
仙蔵は人ならざるものが見聞きできて、人の心も何となく感じとれる。故に愛想は良いがさり気なく人と距離を取っている。その中で彼が信頼するのは隣の両替商の末娘お文。お文は妖に敏感な体質で、存在を見聞きすることはできないが匂いや悪寒などで把握する。結構広範囲で反応するので、見聞きできる仙蔵にとってはちょっとしたレーダーでもある。同時に両替商の偏屈娘、と言われるお文は、普通の娘とはちょっと違って荒々しい言葉遣いに愛想のない態度。正直すぎる性分で損をしているが、仙蔵にとっては逆にそれが信頼できて、何かと事件に関わる時は連れ回している。
お文自体は隣の仙蔵が美男であるが故にちょっとコンプレックスを持っていて、実はあんまり一緒に歩きたくない。だけど、何だかんだ言って人が良いので結局彼に付き合ってしまう。因みに趣味は計算で、よく神社仏閣などに行っては奉納された計算問題(「お初」の右京之介さんが見ていたようなやつ)を眺めては懐に入れた算盤を取り出して計算している。難しいのは家に持ち帰り、家業の手伝いの後に計算するため、よく寝不足の隈ができている。
本人は地味地味な格好をしているが、隈取って化粧してそれなりの格好をすれば、そこそこ可愛くなる(はず)。仙蔵はそれを知ってるので、時折飾りっ気のないお文を自宅に連れ込んで、店の品を適当に漁っては彼女を着飾らせようとする。そんな仙蔵をお文は物好きだなあ、おかしいやつだなあ、と本気で思ってる。
鉢雷もありだよなーって思ってて、初めは「そこそこの武家のひとり娘な雷蔵」と「猿回し(大道芸人)な三郎」で、二人は手に手を取って駆け落ちしたら良いんだよ! と思っていたのですが、途中から三郎は「暴れん坊将軍」のように「身分を偽って猿回しに扮する殿様(どっかの大名)」でも良いんじゃないか、って気がしました。国のあちこちを猿回し姿で巡って、あちこちの悪を暴くんですよ。で、猿回しに扮している三郎と武家の娘であるお雷(らい)(=雷蔵)が恋に落ちて、最終的に殿さまは嫁さんを連れて帰ってくるんですね。
三郎が居ない城は竹谷と久々知がしっかり守ってるんです。で、竹谷はずっと昔から何くれと自分を可愛がってくれる木下鉄丸(城の重臣で忠臣)と、彼の孫娘で竹谷に懐いている動物好きの眞子(まこ)(=孫兵)と家族ぐるみの付き合いをしていて、殿さまの三郎がいつまで経っても結婚しないから自分も婚期を逃して('A`)ヴァー となってるところに、美しく成長した眞子が嫁に来たら良いと思います。
久々知は実は女なんだけれど、双子の兄が幼い頃に病で亡くなった時に跡取りがいなくなるのは困る! ってんで、咄嗟に死んだのは妹姫だったと偽られ、その日から兄の振りをして生きている。三郎は知ってるけど、竹谷は知らない。で、美男子で三郎の夜伽もしてんじゃないか、だから三郎は嫁さんを取らないんじゃないか、とよく悪評を立てられる。でも、実際には全くそんな事実なし。
三郎がお雷を連れて帰って来たので、ようやく重臣組も結婚が何となくしやすくなる(三郎は臣下が先に結婚しようと全く気にしないが、周囲が気にしていた)。で、竹谷は眞子を嫁に取り、久々知も流れで何となく嫁さんをもらわなきゃならなくなる。で、三郎が手配した嫁さんが年上のおタカさん(=タカ丸)。華のある美人だが、やたら背が高くてごつい。久々知と並ぶと久々知の方がちっちゃいので、久々知は何でおタカを選んだのか三郎をちょっと恨んでる。
で、実際に一緒に暮らしてみれば、何とおタカが男だったことが判明(久々知と同じく、何かの理由で女装をしなければならなかった)、己の正体を隠している久々知は「男に興味はないから。でも、あんたも大変なんだろうし、俺の嫁ってことでここで暮らしときゃ良いよ」とおタカを許容。そのうちに何かトラブルがあって、久々知が女だとおタカにばれる。すったもんだの末、男女逆転で夫婦になる久々知とおタカ。久々知の妊娠中は、久々知は腹に水の溜まる奇病に掛かったとして自宅療養、タカ丸は妊娠したとして腹に布を詰めて生活。何も知らない竹谷が物凄く心配するので、久々知の良心が地味にダメージ。
こへ滝だと小平太は岡っ引き。で、お滝(=滝夜叉丸)は裕福な商家の娘。何かの事件で関わり合いになって、最終的に小平太が結婚を押し通した。仕方ないので、お滝の両親はお滝に小料理屋をひとつ持たせて、小平太と暮らしていけるようにする。
で、留伊で留作。留三郎は大工で、最初おいささん(=伊作)と結婚して、三人の子どもを儲ける(用具一年生)。が、おいさは病死し、子どもが三人も居るので後妻さんを大工頭の吉野作造が遠縁の娘さんを世話してくれたのだが、それが歳若いお作(=作兵衛)。留三郎は自分より年上くらいの女性で、お互いにこれからの老後をのんびり生きてくんだと思っていたため、予想以上に若い娘さんが来て( Д ) ゚ ゚ ←リアルにこんな感じ。
自分としては嫁さんというよりも子ども三人の母親を望んでいたので(三人もいりゃもう子どもも要らないと思ってる)、人助けも兼ねて(子どもが居るのに夫に先立たれたりして)ちょっと生活に困ってるような、自分に合うような後家さんを……と思っていたので、留三郎はお作と吉野に考え直すように説得する。が、留三郎に懸想していることもあり、子どものあしらいも上手いお作が押し切って夫婦に。最終的には仲の良い夫婦になるが、留三郎はちょっとだけ若い嫁さんに罪悪感(笑)。
……ここまで考えて、私はリアルにキモいと思った。
私はあんまり江戸に詳しくないんで、誰か書いてください。原案ならいくらでも出す!ww
| 戯言::ネタ | 02:40 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
鉢屋三郎がその少女の存在に気付いたのは、彼女の涙を見た後のことだった。
高校に入学してしばらくして、ようやく〈高校生〉という身分にも慣れてきた頃にひとりの少女とぶつかった。顔も名前も知らぬ彼女は己の顔を見て、驚いたように目を見開いた後に大粒の涙を流す。その大きな瞳から零れる透明な涙が印象的で、鉢屋は彼女の顔が忘れられなかったのだ。
その少女を再び見たのは、それからしばらく過ぎた放課後の図書室でのこと。
あの時傍に居た友人に彼女の名前と――下らないが「図書室の天使」と呼ばれていることと、同じ図書委員であるひとつ上の先輩と付き合っているらしいということを聞いた。その時はただ「ふうん」と喉を鳴らして終わり、興味すら持たなかったはずだ。だが、三郎は何故か彼女をもう一度見てみたいような気がして、図書室へと足を運んだのだった。
(――いた)
当番なのだろう、カウンターに座って貸し出しや返却の作業をしている。穏やかな笑みを常に浮かべる少女は慕われているらしく、不思議と彼女の周りには人が絶えなかった。それでも静謐な空気が乱されないのは、彼女自身がひどく細やかに気を配っている所為と、その後ろで威圧的な空気を醸し出している青年に怯えてのことだろう。
(……あれが、彼氏の〈図書室の主〉か)
司書よりも蔵書に詳しい、と一部では評判らしい。三郎は記憶から「中在家 長次」という名前を掘り起こして目を眇める。少し離れた書架で本を選ぶ振りをしながら彼らを窺うと、確かにひどく親しい様子は見て取れた。
少女が囁き声で彼に話しかけ、男はそれに頷く。男の口元に耳を寄せた少女の表情は嫌悪も羞恥も全く感じられない、それが当たり前の様子であり、三郎は何だか面白くない気持ちになる。そんな風に感じる自分に気付かぬまま、三郎は戯れに本を一冊抜いてカウンターへと歩み寄った。
「これ、借ります」
「あ、はい、貸出です、ね……」
どうやらカウンター内で別の作業も行っているらしい。何かを書き込んでいる手元から顔を上げた少女は、三郎の存在に驚きに目を見開いた。息を飲んで、大きな目を更に丸くする。しかし、すぐに我に返ったのか、少し困ったような表情で笑った。
「そこの貸出カードに名前と学年クラス、今日の日付を書いてください」
示された先には小さな箱に積まれた紙片。三郎が言われるがままにその紙へ記入している間に、少女は裏表紙の内側に貼られた返却期限リストに新しい判を捺し、カードを抜いて小さなファイルへと入れていた。書き終わった紙を三郎が渡せば、彼女はさっと紙に目を落として何かを確認すると、先程の小さなファイルに三郎の渡した紙を一緒に入れ、最後に本を三郎の方へ押し出した。
「……ごめんね、この間は驚いたでしょう?」
「――覚えてたのか、俺のこと」
本と共に届いたのは少女の囁き声。最初に驚いてはいたのもの、その後は全く何事もなかったように作業をされたので、三郎はもうなかったことにするのかと思っていたのだ。しかし、作業を終わらせてから、と思っていたのか、三郎が本を受け取りながら小さく返すと、彼女は困ったように笑った。
「ちょっと色々な要因が重なってね、涙が出てきちゃったの。ぶつかった時も随分心配させてしまったようだったし、気にしてないと良いなとは思ってたんだけど……それを言いに行くのも何か変でしょう? 今日会えて良かった」
「あんたも、気にしてたんだ?」
「そりゃあね、突然泣いたら誰だってびっくりするでしょう。……悪いことしたなあって、思ってたから」
その言葉は柔らかく、優しい。彼女の浮かべるその表情も同じで、三郎は何だかくすぐったいような心地にさせられた。しかし、笑う少女の表情の奥には、深い悲しみが見えた。
「不破?」
「え……!?」
思わず三郎が名を呼ぶと、彼女は驚いて固まった。何かを探るように彼の顔をじっと見詰める。居心地が悪くなったのは三郎の方で、彼は困惑をそのままに少女の顔を見詰め返した。
「な、何?」
「え? あ、ごめん、その……どうして名前知ってるんだろうと思って」
「ああ、それはあの時一緒に居たダチから聞いたから」
「そっか。……そうだよね。びっくりしちゃった。
でも、お友達もよく私のこと知ってたね? 私と同じクラスの人じゃなかった気がするけど」
「あんた、有名なんだってさ」
図書室の天使、と言うのも恥ずかしい呼称を口に上らせれば、彼女は少しだけ顔をしかめた。確かに、呼ばれて嬉しいかと問われれば、普通の感性を持つ人間ならば困惑する呼称である。それは彼女も同じのようで、けれど今まで浮かべていた柔らかい笑みにどこか突き放したような光を宿して溜め息を吐いた。
「買いかぶられてるなあ」
「ふうん……」
「――不破」
小さく呟いた声にかぶさるように、男の声が届いた。三郎が視線を上げれば、彼らを咎めるように眺める長次の姿。どこか癪に障って顔をしかめる三郎だったが、目の前の少女は慌てたように小さく頭を下げて三郎に向き直った。
「ごめん、図書室は私語厳禁なんだ。――私が話しかけたから、君も怒られてしまったね。鉢屋君、悪かったね」
三郎は少女の唇から紡がれた己の名前に驚いた。何故知っているのだろう、という疑問は勿論だが、それ以上にその声が余りにも自分の耳に馴染んだことに驚愕する。三郎の驚きに気付いたのだろう、彼女は先程から繰り返し浮かべている困惑した笑みを作り、ゆっくりと口を開いた。
「知ってるよ、私も君の名前」
「何で……」
「だって――」
そこで少女は一度言葉を切った。瞳を伏せ、小さく息を吐く。その様子が余りにも切なげで、三郎は柄にもなくドキリと心臓が跳ね上がるのを感じた。伏せられた瞳が上げられ、再び三郎を射抜く。己を見詰める少女は小さく笑みを浮かべているのに、何故か泣きそうだと思った。勿論彼女は泣きだすこともなく、ゆっくりと先程三郎が借りた本のカードなどが入っている小さなファイルを示す。
「さっき、自分で書いたの忘れちゃった?」
「あ……そうか」
「うん。もし良かったら、また遊びに来て。この学校の図書室、見ての通り結構な蔵書なんだよ。きっと気に入ると思う。――あ、それと。返却期限はしっかり守ってね」
三郎は再びファイルを所定の場所へ戻す少女の白い手を眺めながら、小さく頷いた。探るようにその表情を見詰める。俯けばその瞳は影になって見えないが、その色が失望に染まったことを三郎は見逃さなかった。しかし、その理由を尋ねるほどには彼女と親しくない。どうすべきかと逡巡した三郎に気付いて、目の前の少女が顔を上げた。
大きな悲しみを瞳に隠して、彼女は笑う。――視界に戻った唇が小さく言葉を紡いだ。
「言い忘れてたけど、私は不破 雷だよ。……きちんと自己紹介してなかったから、言っておく」
「……鉢屋 三郎だ」
「知ってる。――またね、鉢屋君」
三郎は手を上げて挨拶する雷の声に送り出されて、図書室を出た。全く興味のない本が手のひらの中で存在を主張している。三郎はそれをつまらなそうに持ち上げた後、何だかひどく後味の悪い心地で今さっき出てきた図書室の入り口を振り返ったのだった。
| SS::記憶の先 | 02:38 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
「大河チャット〜弐の段〜」ログも保守!
ご参加くださった皆様:いろはさん、あきこさん、きりんこさん、草さん、かわさん、ナミさん、玲瓏凜華さん、もぎさん、ハイオクさん、さらいさん
【企画1 大河アンソロ や ら な い か ?】
前回の突発チャットにて、深夜こっそり草さんと「大河って紙媒体で読みたいですよね。小説の醍醐味はやっぱ紙!」って話をしていたのですが、その時の話題が出ました。
皆で300〜500Pくらい持ち寄って、1000P超のアンソロを 出 さ な い か ? とネタにしました。因みに移動中も読めるという理由から、版型は新書版優勢。二段組みでも何ページになるのやら……。しかし、いつか……そんな感じで……誰か……(他力本願)。
【企画2 大河リレー や ら な い か ?】
別に私が某作品のファンというわけではありませんが、このノリで続きます。
大河アンソロの話が出た際に、ひとり50Pくらいでリレーならできるかもねーという話になり、リレーなら期間限定のHPの方が都合良くない? みたいな感じであれよあれよと美味しく煮詰まりました。
転生もので、時代別にそれぞれ担当を決めて書く。でも、パラレルもありかも知れない。皆で書いたらいいと思う。――で、次の時代の人はその人の設定を踏まえて書いたり、する。でも、人によって書くスピードもまちまちだから、やっぱり皆で適当に書いたらいいと思う。何でも良いと思う(萌えに貪欲)。
一応、時代ごとにこへ滝が転生して、何度も出会って、何度も恋をして……っていう展開になり、お互いに記憶あるなし関係なく同じCPであることを主張するために、全編共通の物品もしくはキーワードを使うことが条件。チャットの中では「櫛」「簪」などが有力候補。
場合によっては日本じゃなくてもいいし、近未来・SFでも良い。記憶の起点は室町が良いんじゃないか?(原作が室町だから)という話も出たので、「ハウルの動く城(宮崎映画版)」っぽく、現在の人(記憶)が過去に干渉するのもありかなあ、とは思ってます。「千年女優」みたい、とはかわさんの談。出た内容は、須佐之男・奇稲田姫〜未来までいけんじゃね? みたいなアバウトさです。
個人的には他の参加者が別の作家の設定で番外編を書いたり、派生で別CP書いたりしても良いんじゃないかと思ってます。鉢雷とか竹孫とか色々。
HPだと編集も大変なので、ブログか何かを用いてパスワード共有でやったらどうか? とか。ただ、もしHPスペースにブログを置く場合、CGIの知識がないとメンテその他対応できないなあ、とちょっとショボン。 (´・ω・`) CGIは全然分からなんだ。
個人的にはライブドアとかfc2の年齢制限版を借りてきて、限定公開(友だちだけに公開する設定とか、パスワード入力しないと入れない設定にしておくやつ。残念ながら使ったことがないので詳しくは知らないのですが)にしたら良いのではないかと思う(勿論、HTML編集で検索除けは入れておく)。
有志及び環境が整えば、一番達成しやすい企画。
【企画3 忍たま合宿 や ら な い か ?】
別名「腐のいちの集い」
箱根? 京都? 豆腐が美味い土地か忍たま縁の土地? もしくは都合の良い場所にて萌え合宿www ただし、基本CPは一応こへ滝の予定だが、参加者の趣味によって雑多に広がるため、合宿中主なCP以外で固定CPの主張があると血みどろの争いになること請け合い。全てのCPを表面上は許容できる猛者のみが参加できる、恐ろしい修行の場……! しかし、参加すると一気に腐のいちレベルがアップする!www
因みに「腐のいち御一行様」「腐のいちの集い」で旅館取ると恥ずかしいので、「水戸納豆愛好会」や「豆腐友の会」など、正体を偽造して旅館に伝えるが吉。
みたいな。私も参加したいです。旅費さえあれば……! (´;ω;`)
【パロネタ、その他ネタ】
・ガンダムな忍たま
・戦隊な忍たま(ロボ含む)
・新撰組な忍たま(幕末の倒幕派と佐幕派な忍たま?)
・アンダロなこへ滝
・ミラージュな三郎(超ストーカー?)
・室町長屋でこへ滝
・江戸遊郭な忍たま
・十二国記な忍たま
・ドラえもんな忍たま
・百合で処女喪失なこへ滝
・マリみてなこへ滝
・医者とナース(もしくは患者とナース)なこへ滝
・NPOな医師団(ボランティア? で医療過疎地域に出向いている)なこへ滝
・獣医なこへ滝(動物のお医者さん的な感じ。漆原教授=小平太)
・戦場カメラマンな小平太
・自分の子供に嫉妬して滝に無体を強いる小平太(後に滝は伊作によって保護される)
・パチンコ屋にまつわる忍たま
・妖精な滝(小平太を矯正するためにやってきた妖精さん)
・ラブやんなこへ滝(あちこちからそんな小平太は嫌だとコメント)
・現パロ、オープンスケベな小平太(おお振りの田島ポジション)
ご参加くださった皆様:いろはさん、あきこさん、きりんこさん、草さん、かわさん、ナミさん、玲瓏凜華さん、もぎさん、ハイオクさん、さらいさん
【企画1 大河アンソロ や ら な い か ?】
前回の突発チャットにて、深夜こっそり草さんと「大河って紙媒体で読みたいですよね。小説の醍醐味はやっぱ紙!」って話をしていたのですが、その時の話題が出ました。
皆で300〜500Pくらい持ち寄って、1000P超のアンソロを 出 さ な い か ? とネタにしました。因みに移動中も読めるという理由から、版型は新書版優勢。二段組みでも何ページになるのやら……。しかし、いつか……そんな感じで……誰か……(他力本願)。
【企画2 大河リレー や ら な い か ?】
別に私が某作品のファンというわけではありませんが、このノリで続きます。
大河アンソロの話が出た際に、ひとり50Pくらいでリレーならできるかもねーという話になり、リレーなら期間限定のHPの方が都合良くない? みたいな感じであれよあれよと美味しく煮詰まりました。
転生もので、時代別にそれぞれ担当を決めて書く。でも、パラレルもありかも知れない。皆で書いたらいいと思う。――で、次の時代の人はその人の設定を踏まえて書いたり、する。でも、人によって書くスピードもまちまちだから、やっぱり皆で適当に書いたらいいと思う。何でも良いと思う(萌えに貪欲)。
一応、時代ごとにこへ滝が転生して、何度も出会って、何度も恋をして……っていう展開になり、お互いに記憶あるなし関係なく同じCPであることを主張するために、全編共通の物品もしくはキーワードを使うことが条件。チャットの中では「櫛」「簪」などが有力候補。
場合によっては日本じゃなくてもいいし、近未来・SFでも良い。記憶の起点は室町が良いんじゃないか?(原作が室町だから)という話も出たので、「ハウルの動く城(宮崎映画版)」っぽく、現在の人(記憶)が過去に干渉するのもありかなあ、とは思ってます。「千年女優」みたい、とはかわさんの談。出た内容は、須佐之男・奇稲田姫〜未来までいけんじゃね? みたいなアバウトさです。
個人的には他の参加者が別の作家の設定で番外編を書いたり、派生で別CP書いたりしても良いんじゃないかと思ってます。鉢雷とか竹孫とか色々。
HPだと編集も大変なので、ブログか何かを用いてパスワード共有でやったらどうか? とか。ただ、もしHPスペースにブログを置く場合、CGIの知識がないとメンテその他対応できないなあ、とちょっとショボン。 (´・ω・`) CGIは全然分からなんだ。
個人的にはライブドアとかfc2の年齢制限版を借りてきて、限定公開(友だちだけに公開する設定とか、パスワード入力しないと入れない設定にしておくやつ。残念ながら使ったことがないので詳しくは知らないのですが)にしたら良いのではないかと思う(勿論、HTML編集で検索除けは入れておく)。
有志及び環境が整えば、一番達成しやすい企画。
【企画3 忍たま合宿 や ら な い か ?】
別名「腐のいちの集い」
箱根? 京都? 豆腐が美味い土地か忍たま縁の土地? もしくは都合の良い場所にて萌え合宿www ただし、基本CPは一応こへ滝の予定だが、参加者の趣味によって雑多に広がるため、合宿中主なCP以外で固定CPの主張があると血みどろの争いになること請け合い。全てのCPを表面上は許容できる猛者のみが参加できる、恐ろしい修行の場……! しかし、参加すると一気に腐のいちレベルがアップする!www
因みに「腐のいち御一行様」「腐のいちの集い」で旅館取ると恥ずかしいので、「水戸納豆愛好会」や「豆腐友の会」など、正体を偽造して旅館に伝えるが吉。
みたいな。私も参加したいです。旅費さえあれば……! (´;ω;`)
【パロネタ、その他ネタ】
・ガンダムな忍たま
・戦隊な忍たま(ロボ含む)
・新撰組な忍たま(幕末の倒幕派と佐幕派な忍たま?)
・アンダロなこへ滝
・ミラージュな三郎(超ストーカー?)
・室町長屋でこへ滝
・江戸遊郭な忍たま
・十二国記な忍たま
・ドラえもんな忍たま
・百合で処女喪失なこへ滝
・マリみてなこへ滝
・医者とナース(もしくは患者とナース)なこへ滝
・NPOな医師団(ボランティア? で医療過疎地域に出向いている)なこへ滝
・獣医なこへ滝(動物のお医者さん的な感じ。漆原教授=小平太)
・戦場カメラマンな小平太
・自分の子供に嫉妬して滝に無体を強いる小平太(後に滝は伊作によって保護される)
・パチンコ屋にまつわる忍たま
・妖精な滝(小平太を矯正するためにやってきた妖精さん)
・ラブやんなこへ滝(あちこちからそんな小平太は嫌だとコメント)
・現パロ、オープンスケベな小平太(おお振りの田島ポジション)
| 戯言::ネタ | 02:36 | comments (x) | trackback (x) |
2011,08,12, Friday
大切な「大河チャット」のネタも保守!
ご参加くださった皆様:いろはさん、あきこさん、かわさん、ハルサメさん、草さん、さらいさん、萬田さん、ナミさん
【チャットネタ〜誰か書いてください! の段〜】
時代設定:
戦国〜江戸(仮想)
戦国だったら有力大名、江戸だったら将軍な小平太と、彼の命を狙って送り込まれた刺客くのいち滝夜叉丸の話がメイン?
キャラクター設定:
小平太:
どこかの大名の若当主(もしくは幕府将軍)。女好きの子沢山のロクデナシ。モデルは江戸幕府11代将軍家斉(子どもが50人以上いた)。
滝夜叉丸:
小平太が大名だったら江戸幕府辺りが裏で糸引いて送り付けた刺客。小平太に嫁ぐはずだった公家の姫様が急死したため、その姫に成り変わって小平太に嫁ぐ。本当はくのいちで、多分13歳。
長次・文次郎:
小平太の近侍。長次は小平太のストッパー、文次は小言役。
喜八郎・三木ヱ門・タカ丸:
滝と同じ組織に属する忍。喜八郎と三木は女の子で、滝付きの女房として城に潜入。タカ丸はお洒落大好き滝夜叉姫様専属の髪結いとして同じく入城。後に三木ヱ門は密書の受け渡しの際に捕まり、文次郎に地下牢で拷問を受けた後、彼の温情で解放される。タカ丸は情報を得ようと城の侍女である兵助に近付き、逆に入れ上げてしまう。喜八郎のみがとりあえず組織と連絡を取っている。フリーダム四年。
与四郎・喜三太:
滝たちが所属する組織の幹部。与四郎は次期当主である喜三太の参謀兼後見人。
三之助・四郎兵衛・金吾:
三之助は小平太の異母弟(実弟でも可)、四郎兵衛と金吾は小平太の子ども。二人の母は既になく、小平太が引き取った。周囲にまともな大人がおらず、生母の身分も低かったため、腫れもの+厄介者で余りきちんと構われてない。故に嫁いできた滝が何となく世話をするようになる。
久作・きり丸・(怪士丸?):
小平太の子どもたちの侍従。体育に図書がつく形?
あらすじ:
力のある君主である小平太に縁談が舞い込んだ。正室として公家の姫様を娶るという話である。勿論、家として否やはない。彼の家は公家の姫を受け入れることに決定した。
しかし、その姫は嫁ぐ直前に急死しており、急遽ひとりの女子が成り変わることとなった。その女子は姫でもなければ普通の女子でもない、くのいち。目障りな小平太を暗殺するために組織から送り込まれた刺客である。
成り変わった滝夜叉丸は初夜から小平太の暗殺を試みるも失敗、逆に返り討ちにされてしまう。しかし、暗殺が失敗しても彼女の身分は変わらず正妻のままで、小平太はまるで彼女を歯牙にもかけない。そんな彼と遣り取りをしているうちに、滝夜叉丸は次第に小平太へ惹かれている自分に気付き……。
忍務と愛情、ふたつの相反する事項に引き裂かれるような思いに揺れる滝夜叉丸と、彼女と出会ったために本当の愛を知った小平太の運命的な恋愛物語。
細かい設定:
・裏山に妖怪が居ても良い(妖狐か蛇な仙蔵、天狗三郎?、鵺雷蔵?、狼竹谷、天狗食満、小天狗用具、河童伊作)
・刺客を送られるのは、将軍家ならまあ……言わずもがなで、大名家なら跡取りを殺して将軍家の子どもを後継ぎの養子に入れるため?
・小平太は女好きのロクデナシ。城の侍女や領地の村娘、町娘たちに手を出しまくり。でも、ドン・ファン(ドン・ジョバンニ)もしくはジャコモ・カサノヴァな小平太はどんな女の子でも虜にしてしまうため、関係を持ってしまう女の子は後を絶たない。けれど、滝が来てからは滝一筋になってゆく。小平太のファム・ファタルな滝夜叉丸。
・小平太には既に何人かの刺客が送られているが、全て返り討ち or メロメロ(くのいち)で忍務失敗のため、最後に滝夜叉丸が選ばれた。
・小平太の初めての子どもは15歳の時に出来た子(種付けは14歳)。
・喧嘩するたびに城が半壊、直すのは用具天狗な食満とその一味。仲直りはえっちで。
・三木ヱ門が密書を奪われ、滝と三木は捕縛。滝は正妻として一応嫁いでいるため、塗籠的な小部屋に監禁、三木ヱ門は地下牢に繋がれて文次に拷問を受ける。
・滝夜叉丸はくのいち秘伝の避妊薬を飲んでいるため、妊娠しない。それが小平太にばれて大目玉くらう。(「もう、呑まないと誓えっ!」「――貴方はわたくしの素性をお忘れですか!? わたくしは貴方を殺すためにこの場所に居るのです!」)
・忍務も大事だけど、次第に小平太に惹かれて、小平太を殺せなくなる滝。でも、己のプライドと威信にかけても忍務は遂行せねばならず、ぐらぐらする。
・忍務が全くはかどらない滝を見て、喜八郎が組織幹部である与四郎に連絡。与四郎は自ら城へと潜入し滝と接触、彼女の状態や意思を測る。が、小平太に見つかり一時撤退。
・その間に喜三太と金吾がお互いの氏素性も知らずに仲良くなっている。
・最終的に小平太暗殺に関しては、組織の上がすげ替えられるか、組織と小平太が和解することによって終了。
更に小ネタ:
・滝夜叉が選ばれた理由は初潮がまだで、自己愛が強かったために小平太になびくことはないだろうという判断から。頭が良くて大人びているため、公家の姫様にするには適切だったこともある。けれど、小平太が身体を開いて女にしたことでいろんな情緒を覚え始め、最終的に小平太に馴染んでいく。
・小平太は母を早くに亡くし、父親とも疎遠な上に後継ぎということで身体の快楽ばかり教えられ、心の方が全く育ってない。故に愛情の違いがよく分からない。
・文次郎は女子供に甘く、いつも仙蔵に叱られる。でも、いざ彼がピンチになるとその情けが彼を救う。因みに恋愛に関しては己に起こる出来事ではないと考えている節があり、どんなフラグも己の手で無意識に叩き折っている。
・三木ヱ門は拷問されて情報を全て吐かされた後、本来ならば殺されるところを女の子だからという理由で文次に逃がされる。それで文次に恩義+恋愛感情を感じる。
・小平太の一番上の子どもは四郎兵衛(7歳くらい?)、続いて金吾(6歳くらい?)。他にも妻子は多いけど(子どもは5人〜10人くらい? 隠し子含む)、あんまり彼は気にしてない。と言うか、奥さんよりも戯れの恋の方が好き?
・金吾と四郎兵衛は滝にめっちゃ懐いてる。正直、父ちゃんよりも新しい母ちゃんの方が好き。で、小平太はくっつき虫の子どもに嫉妬する。
・薬を奪われた滝は小平太の子どもを宿したりする。生まれた子供が滝似の女の子だったバヤイ、小平太は「絶対嫁にはやらん!」と息巻く。でも、自分にそっくりの男に持ってかれると良い。(「あんなのに付いていったらあの子はどれだけ苦労をするか(涙)」「それを貴方が言いますか。貴方がどれだけ(以下略)」「それでも、滝ちゃんは私のこと好きだから、幸せだもんね」「…どの口がそれをおっしゃいますか」)
・忍務と愛に揺れる滝夜叉丸は、結局どちらも選べずに自害を試みる。が、小平太に見つかり阻止され、本気で叱り飛ばされる。
派生ネタ:
・時代パロ>和宮と家茂なこへ滝、義仲と巴御前なこへ滝、利家とまつな鉢雷(「雷蔵におまかせくださりませ!」は名言)、頼朝と政子な文仙、落窪な鉢雷(雷蔵が大雑把過ぎて落窪姫になれない?)、同じく落窪で文三木(髪の色が赤いがために差別を受ける三木)、暴れすぎ将軍(吉宗)な小平太と結局結ばれなかった義理の叔母竹姫な滝
・妖怪も出る、忍務もする、何か色々ある和風ファンタジーでいんじゃね?ww
・妖怪鉢雷は狐か天狗か蛇な鉢屋と鵺の雷蔵。二人で長い時を生きている。もしくは、妖怪鉢屋と生贄雷蔵。最終的に添い遂げるけど、雷蔵は人として生き、三郎を老いて死ぬ。(雷蔵に「人間として三郎と出会って、人間として生きて三郎より先に死んでいく」みたいなことを天狗の三郎に言う?) 鵺の雷蔵は三郎恋しで夜な夜な啼く? 久々知は白蛇、竹谷は狼。
・玉藻の前と陰陽師な文仙。田沢湖の辰子姫な仙蔵。
・十二国記な鉢雷でこへ滝。雷蔵が麒麟? 三郎は散々雷蔵に血を流すのはやめてって言われるのにじゃんじゃんやって、雷蔵が失道しかけて焦る。こへ滝は王道だと王の小平太、麒麟滝。ただし、女王滝に麒麟小平太が「滝ちゃん、そんなに血を流さないと本当にだめなのか?」って言うのも萌える。
・イタリアーノな体育。ラテン系。女と見れば口説かずに居られない小平太。マンマな滝。金吾は稀に居る勤勉なイタリア人w 因みに会計はドイツ。
・八犬伝な忍たま。
・魔女の宅急便なこへ滝。ジジは綾部。最初はずうずうしいぐらいのアタックなトンボ小平太だが、最後はジジの代わりに滝を支える。
・都々逸な題で忍たま。
・893モノで唐獅子牡丹を背中に負う小平太と、姐さんな滝。七松組、診療所な保健、用具は大工、作法は悪徳弁護士で会計は警察か七松組と兄弟杯を交わした組。
・のっぺらぼうか妖怪で鉢雷。以下生ログ提出。萌えの臨場感をお楽しみください。
お家のために母親に歪んだ愛情で育てられ、臨まぬ家に嫁いぎ、邪険に扱われる雷蔵。
それに恋をした(のっぺらぼう…でなくとも全然良い)妖怪三郎。彼に初めて優しく扱われ、恋に落ちる雷蔵。
そこで、雷蔵は「お前をその牢獄から救い出すにはそれしかない」と言われるがままに、夫を殺してしまう。
とりつかれた三郎を、理をもって解こうとする相手に「それ以上、雷蔵の心に踏み込むなっ!!!」と怒鳴る三郎。
この三郎、雷蔵に受け入れられると「やったあ!やったあ!」とかいって、飛んで喜ぶんだぜ。かわいい。
どうでも良い小ネタ:
・タイトル案1:全体的なアレで「仮 戦国絵巻」
・タイトル案2:私が出したヘボいタイトル「獅子と牡丹」(唐獅子牡丹で検索すると、禅宗の法話が読めるのですが、そのイメージで)
ご参加くださった皆様:いろはさん、あきこさん、かわさん、ハルサメさん、草さん、さらいさん、萬田さん、ナミさん
【チャットネタ〜誰か書いてください! の段〜】
時代設定:
戦国〜江戸(仮想)
戦国だったら有力大名、江戸だったら将軍な小平太と、彼の命を狙って送り込まれた刺客くのいち滝夜叉丸の話がメイン?
キャラクター設定:
小平太:
どこかの大名の若当主(もしくは幕府将軍)。女好きの子沢山のロクデナシ。モデルは江戸幕府11代将軍家斉(子どもが50人以上いた)。
滝夜叉丸:
小平太が大名だったら江戸幕府辺りが裏で糸引いて送り付けた刺客。小平太に嫁ぐはずだった公家の姫様が急死したため、その姫に成り変わって小平太に嫁ぐ。本当はくのいちで、多分13歳。
長次・文次郎:
小平太の近侍。長次は小平太のストッパー、文次は小言役。
喜八郎・三木ヱ門・タカ丸:
滝と同じ組織に属する忍。喜八郎と三木は女の子で、滝付きの女房として城に潜入。タカ丸はお洒落大好き滝夜叉姫様専属の髪結いとして同じく入城。後に三木ヱ門は密書の受け渡しの際に捕まり、文次郎に地下牢で拷問を受けた後、彼の温情で解放される。タカ丸は情報を得ようと城の侍女である兵助に近付き、逆に入れ上げてしまう。喜八郎のみがとりあえず組織と連絡を取っている。フリーダム四年。
与四郎・喜三太:
滝たちが所属する組織の幹部。与四郎は次期当主である喜三太の参謀兼後見人。
三之助・四郎兵衛・金吾:
三之助は小平太の異母弟(実弟でも可)、四郎兵衛と金吾は小平太の子ども。二人の母は既になく、小平太が引き取った。周囲にまともな大人がおらず、生母の身分も低かったため、腫れもの+厄介者で余りきちんと構われてない。故に嫁いできた滝が何となく世話をするようになる。
久作・きり丸・(怪士丸?):
小平太の子どもたちの侍従。体育に図書がつく形?
あらすじ:
力のある君主である小平太に縁談が舞い込んだ。正室として公家の姫様を娶るという話である。勿論、家として否やはない。彼の家は公家の姫を受け入れることに決定した。
しかし、その姫は嫁ぐ直前に急死しており、急遽ひとりの女子が成り変わることとなった。その女子は姫でもなければ普通の女子でもない、くのいち。目障りな小平太を暗殺するために組織から送り込まれた刺客である。
成り変わった滝夜叉丸は初夜から小平太の暗殺を試みるも失敗、逆に返り討ちにされてしまう。しかし、暗殺が失敗しても彼女の身分は変わらず正妻のままで、小平太はまるで彼女を歯牙にもかけない。そんな彼と遣り取りをしているうちに、滝夜叉丸は次第に小平太へ惹かれている自分に気付き……。
忍務と愛情、ふたつの相反する事項に引き裂かれるような思いに揺れる滝夜叉丸と、彼女と出会ったために本当の愛を知った小平太の運命的な恋愛物語。
細かい設定:
・裏山に妖怪が居ても良い(妖狐か蛇な仙蔵、天狗三郎?、鵺雷蔵?、狼竹谷、天狗食満、小天狗用具、河童伊作)
・刺客を送られるのは、将軍家ならまあ……言わずもがなで、大名家なら跡取りを殺して将軍家の子どもを後継ぎの養子に入れるため?
・小平太は女好きのロクデナシ。城の侍女や領地の村娘、町娘たちに手を出しまくり。でも、ドン・ファン(ドン・ジョバンニ)もしくはジャコモ・カサノヴァな小平太はどんな女の子でも虜にしてしまうため、関係を持ってしまう女の子は後を絶たない。けれど、滝が来てからは滝一筋になってゆく。小平太のファム・ファタルな滝夜叉丸。
・小平太には既に何人かの刺客が送られているが、全て返り討ち or メロメロ(くのいち)で忍務失敗のため、最後に滝夜叉丸が選ばれた。
・小平太の初めての子どもは15歳の時に出来た子(種付けは14歳)。
・喧嘩するたびに城が半壊、直すのは用具天狗な食満とその一味。仲直りはえっちで。
・三木ヱ門が密書を奪われ、滝と三木は捕縛。滝は正妻として一応嫁いでいるため、塗籠的な小部屋に監禁、三木ヱ門は地下牢に繋がれて文次に拷問を受ける。
・滝夜叉丸はくのいち秘伝の避妊薬を飲んでいるため、妊娠しない。それが小平太にばれて大目玉くらう。(「もう、呑まないと誓えっ!」「――貴方はわたくしの素性をお忘れですか!? わたくしは貴方を殺すためにこの場所に居るのです!」)
・忍務も大事だけど、次第に小平太に惹かれて、小平太を殺せなくなる滝。でも、己のプライドと威信にかけても忍務は遂行せねばならず、ぐらぐらする。
・忍務が全くはかどらない滝を見て、喜八郎が組織幹部である与四郎に連絡。与四郎は自ら城へと潜入し滝と接触、彼女の状態や意思を測る。が、小平太に見つかり一時撤退。
・その間に喜三太と金吾がお互いの氏素性も知らずに仲良くなっている。
・最終的に小平太暗殺に関しては、組織の上がすげ替えられるか、組織と小平太が和解することによって終了。
更に小ネタ:
・滝夜叉が選ばれた理由は初潮がまだで、自己愛が強かったために小平太になびくことはないだろうという判断から。頭が良くて大人びているため、公家の姫様にするには適切だったこともある。けれど、小平太が身体を開いて女にしたことでいろんな情緒を覚え始め、最終的に小平太に馴染んでいく。
・小平太は母を早くに亡くし、父親とも疎遠な上に後継ぎということで身体の快楽ばかり教えられ、心の方が全く育ってない。故に愛情の違いがよく分からない。
・文次郎は女子供に甘く、いつも仙蔵に叱られる。でも、いざ彼がピンチになるとその情けが彼を救う。因みに恋愛に関しては己に起こる出来事ではないと考えている節があり、どんなフラグも己の手で無意識に叩き折っている。
・三木ヱ門は拷問されて情報を全て吐かされた後、本来ならば殺されるところを女の子だからという理由で文次に逃がされる。それで文次に恩義+恋愛感情を感じる。
・小平太の一番上の子どもは四郎兵衛(7歳くらい?)、続いて金吾(6歳くらい?)。他にも妻子は多いけど(子どもは5人〜10人くらい? 隠し子含む)、あんまり彼は気にしてない。と言うか、奥さんよりも戯れの恋の方が好き?
・金吾と四郎兵衛は滝にめっちゃ懐いてる。正直、父ちゃんよりも新しい母ちゃんの方が好き。で、小平太はくっつき虫の子どもに嫉妬する。
・薬を奪われた滝は小平太の子どもを宿したりする。生まれた子供が滝似の女の子だったバヤイ、小平太は「絶対嫁にはやらん!」と息巻く。でも、自分にそっくりの男に持ってかれると良い。(「あんなのに付いていったらあの子はどれだけ苦労をするか(涙)」「それを貴方が言いますか。貴方がどれだけ(以下略)」「それでも、滝ちゃんは私のこと好きだから、幸せだもんね」「…どの口がそれをおっしゃいますか」)
・忍務と愛に揺れる滝夜叉丸は、結局どちらも選べずに自害を試みる。が、小平太に見つかり阻止され、本気で叱り飛ばされる。
派生ネタ:
・時代パロ>和宮と家茂なこへ滝、義仲と巴御前なこへ滝、利家とまつな鉢雷(「雷蔵におまかせくださりませ!」は名言)、頼朝と政子な文仙、落窪な鉢雷(雷蔵が大雑把過ぎて落窪姫になれない?)、同じく落窪で文三木(髪の色が赤いがために差別を受ける三木)、暴れすぎ将軍(吉宗)な小平太と結局結ばれなかった義理の叔母竹姫な滝
・妖怪も出る、忍務もする、何か色々ある和風ファンタジーでいんじゃね?ww
・妖怪鉢雷は狐か天狗か蛇な鉢屋と鵺の雷蔵。二人で長い時を生きている。もしくは、妖怪鉢屋と生贄雷蔵。最終的に添い遂げるけど、雷蔵は人として生き、三郎を老いて死ぬ。(雷蔵に「人間として三郎と出会って、人間として生きて三郎より先に死んでいく」みたいなことを天狗の三郎に言う?) 鵺の雷蔵は三郎恋しで夜な夜な啼く? 久々知は白蛇、竹谷は狼。
・玉藻の前と陰陽師な文仙。田沢湖の辰子姫な仙蔵。
・十二国記な鉢雷でこへ滝。雷蔵が麒麟? 三郎は散々雷蔵に血を流すのはやめてって言われるのにじゃんじゃんやって、雷蔵が失道しかけて焦る。こへ滝は王道だと王の小平太、麒麟滝。ただし、女王滝に麒麟小平太が「滝ちゃん、そんなに血を流さないと本当にだめなのか?」って言うのも萌える。
・イタリアーノな体育。ラテン系。女と見れば口説かずに居られない小平太。マンマな滝。金吾は稀に居る勤勉なイタリア人w 因みに会計はドイツ。
・八犬伝な忍たま。
・魔女の宅急便なこへ滝。ジジは綾部。最初はずうずうしいぐらいのアタックなトンボ小平太だが、最後はジジの代わりに滝を支える。
・都々逸な題で忍たま。
・893モノで唐獅子牡丹を背中に負う小平太と、姐さんな滝。七松組、診療所な保健、用具は大工、作法は悪徳弁護士で会計は警察か七松組と兄弟杯を交わした組。
・のっぺらぼうか妖怪で鉢雷。以下生ログ提出。萌えの臨場感をお楽しみください。
お家のために母親に歪んだ愛情で育てられ、臨まぬ家に嫁いぎ、邪険に扱われる雷蔵。
それに恋をした(のっぺらぼう…でなくとも全然良い)妖怪三郎。彼に初めて優しく扱われ、恋に落ちる雷蔵。
そこで、雷蔵は「お前をその牢獄から救い出すにはそれしかない」と言われるがままに、夫を殺してしまう。
とりつかれた三郎を、理をもって解こうとする相手に「それ以上、雷蔵の心に踏み込むなっ!!!」と怒鳴る三郎。
この三郎、雷蔵に受け入れられると「やったあ!やったあ!」とかいって、飛んで喜ぶんだぜ。かわいい。
どうでも良い小ネタ:
・タイトル案1:全体的なアレで「仮 戦国絵巻」
・タイトル案2:私が出したヘボいタイトル「獅子と牡丹」(唐獅子牡丹で検索すると、禅宗の法話が読めるのですが、そのイメージで)
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2011,08,12, Friday
「――そういやさ、今更だけど雷(らい)と三郎って幼馴染でも何でもないよな。雷、よく顔を使われて嫌じゃなかったなあ」
いつものように放課後に四人でだべっている時、ふと思い直したように竹谷 八左ヱ門が口を開いた。それにきょとん、としたのは疑問を突き付けられた当の本人で、彼女は己にくっつくように傍らに座っている少年と顔を見合わせた。その様子に八左ヱ門自身が溜め息を吐き、「お前ら変」と呟く。
「何だ、八左ヱ門。俺と雷の仲が羨ましいのか? お前も早く伊賀崎といちゃいちゃできると良いなあ」
「うるせえ! 真子は今関係ないだろ――ってそうじゃない! お前、変なことでごまかそうとすんなよな! で、雷は嫌じゃなかったのか? と言うか、今でも嫌じゃないのか?」
嫌なら今すぐ力ずくで止めさせるぞ、と目で語る八左ヱ門に、不破 雷は柔らかい笑みを浮かべた。その表情にはどこにも嫌悪感など見当たらず、八左ヱ門はやはりと思いながらも苦笑する。先程勢い余って浮かせた腰を再び落ち着かせる八左ヱ門に、雷は柔らかくほほ笑みながら語り始めた。
「そりゃ、私も初めは驚いたよ。――だって、突然自分と同じ顔の男の子がやってきて、『君の顔が借りたい』って言うんだもの。訳も分からないし、正直ちょっと気持ち悪いし怖かった」
「ちょっとおおおお、雷さああああん!」
今だから言える、といった調子の発言にショックを受けたのか鉢屋 三郎が悲鳴を上げた。しかし、雷はそれにも全く気にした様子がない。先程の笑みを崩さず、己に抱き付く三郎の頭を撫でながら続けた。
「でも、うーん……何と言うか、三郎が悪い人には見えなかったし、本当に真剣に言うものだから、まあ良いかなあって」
「――それで良いかなあ、って思う辺り、雷蔵って大物だよな」
「大雑把って言うんだろ」
えへ、と頭を掻く雷に、八左ヱ門が呆れた声を上げる。それに追随するように、今まで沈黙を守っていた兵が口を開いた。彼女はひとり違うクラスであるため、どうしても彼らの間に起こった出来事にタイムラグを感じてしまう。それが少しだけ淋しく、無意識に唇を尖らせていた。
「でも、はっちゃんも変に思ってたんだ。誰も突っ込まないから、何か知ってるんだと思ってた」
「いや、ぜーんぜん。と言うか、仲良くなって雷に聞くまで、クラスの全員、生き別れの双子じゃないかって言い合ってた。何てったって顔そっくりなんだもんなあ。ま、三郎の変装癖は入学した時からだけど。どんな顔になっても最終的に戻るのは雷の顔だったから、これが素顔なんだろうって皆で噂したりしてな。
――それにコイツ、最初の二月くらい本当に雷以外には懐かなかったからさ。話はするけどどっか上っ面でさ、受け流してんの見え見え! 学級委員長の癖に自分から輪に入ってこないし、だから尚更雷と三郎の双子説が有力になったってわけだ」
「うわー……その流れがありありと想像できて嫌だ」
「ま、それだけ俺と雷がラブラブってことだな」
八左ヱ門の言葉に顔をしかめる兵に、三郎が雷の肩を抱くことで答える。それに雷が三郎を手で押し返し、くすりと笑った。
「まあ、私と三郎が血縁じゃないことは確かだよ。二人とも生みの親がちゃんと居るしね」
「雷、ひどい……!」
引きはがされる形となった三郎は涙に暮れる仕草をしたが、既に彼の泣き落としには慣れているため、誰ひとりとして反応しない。彼もそれは分かっているのか、特にそれ以上は反応せずに先程と同じポジションへ戻った。
それでその話は終わり、また別の話題へと移ってゆく。そうして、彼らのいつもの日々が過ぎて行った。
「――でも、あの時は本当に驚いたなあ」
「ん?」
「入学式の直後に物陰に引っ張り込まれたかと思ったら、自分と同じ顔の男の子が突然に真顔で『貴方の顔を貸してください』だもんね。本当に怖かったんだからね? 意味分かんないし」
兵と八左ヱ門がそれぞれ帰路に就き、雷と三郎もまた同じく家路を辿っている時に雷がぽつりと口を開いた。当時を思い出したのか苦笑を浮かべる雷に、三郎も先程とは違って同じような表情を浮かべた。
「言うなれば一目惚れだったんだよ。――柔らかくて、好きな顔だったんだ。ずっと使っていたいと思ったから、許可を取ろうと思って。こっちだって必死だったし、変人ならまだしも、変態と呼ばれるかもしれないと、本当に清水の舞台――いや、サンシャ○ン60から飛び降りるくらいの気持ちだったんだからな」
「まあ……必死なのは分かったけど」
突然現れた男の子は、何が何だか分からずにパニックになりかけている雷に対し、「君の顔が好きだ」「訳あって素顔を隠さないといけない」「普段から君の顔を使いたい」とひたすら繰り返したのだ。それに雷は正直なところ、大変気味が悪い思いをしたのだが、何だか余りにも必死だったことと、このまま引き留められると最初の学活に間に合わなくなるという理由から、彼の願いに首を縦に振ったのだった。
「正直、半分くらい冗談だろうと思ってたしねえ……」
しかし、彼女の予想は全く外れ、三郎はその日以降ずっと今に至るまで雷の顔を普段使いにしている。最初は本当にどうしようかと思ったものだが、そのうちに三郎が少しずつ雷の顔にアレンジを加えて男っぽくしたことと、彼が雷の顔をしている時は本当に〈鉢屋 三郎〉という少年であったため、そのうちに「まあ良っか」と受け入れてしまったのだ。今では自分が大雑把で良かった、と心から思っている。
「――今も嫌かい?」
「ん? 別に。慣れたしね。それに、三郎が私の顔じゃないと、何かちょっと落ち着かないかも」
「素顔の時は?」
「…………分かってて聞いてるでしょ」
三郎は母親似だ。そして、実を言うと、雷は三郎の母親である世紀の大女優の大ファンなのである(因みにファンクラブの会員でもある)。つまり、雷が彼の素顔にドキドキしないわけがないのだ。――もっとも、ドキドキすることと三郎であることは全く別次元の物事として彼女の中では処理されているのだが。そして、それを三郎も知っているため、彼女の前でだけは素顔を出すことをためらわなかった。
傍らで揺れる柔らかな手のひらを掴んで、三郎はそれを口元に寄せる。それに雷は顔を真っ赤にして、三郎をねめつけた。
「――馬鹿」
「俺が雷馬鹿なのは雷が一番よく知ってると思うけど」
「知りたくない」
「ひどいなあ。こんなに愛してるのに」
「だから! そういうことサラッと言わないでって何度も……!」
三郎の言葉に夕焼けに染まる以上に顔を真っ赤にした雷に、彼はひどく甘い笑みを浮かべた。それは雷の顔でありながら、〈鉢屋 三郎〉そのもので。雷はそれを見ただけで何も言うことができなくなり、真っ赤な顔をぷいとそむけて彼から視線を外した。そんな雷を見て三郎が声を立てて笑う。
――赤く染まる家路には、二人の影が長くのびていた。
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2011,08,12, Friday
※注意:この作品には月経、百合の表現が含まれます
「ううー……」
「留(とめ)さん、大丈夫? お腹さすろうか?」
保健室のベッドの上、身体を丸めて唸る幼馴染に善法寺 伊緒(いお)が囁いた。普段はほとんどないと言って良いくらいの痛みが、今回に限ってはひどく重いらしい。真っ青な顔で痛みを堪える食満 留に、伊緒は同じく青い顔で傍に控えていた。
彼女が握り締めた痛み止めの薬は既に服用させてある。さすがに即効性があるわけではないから、薬が効き始めるまでは辛抱しなければならない。早く効け、と今のところ役に立っていない錠剤を握り締めながら、伊緒は布団の中で冷や汗をかく幼馴染の腰をさすった。
「伊緒、私なら大丈夫だから……お前は授業戻れ。次もあるだろ」
「私は保健委員だから大丈夫。新野先生もいらっしゃらないし、せめて先生がお戻りになるまでは一緒に居るよ。――あ、そうだ、今湯たんぽ作るね。待ってて、少しは違うはずだから」
自分を案じて掛けられる言葉に伊緒はにこりと微笑んで首を横に振った。――彼女は知らない。己がこんなにも今幸せだということを。
叶わぬ恋だと知っていた。己の方がおかしいのだと、何を望むこともできないのだと。それでも彼女の傍に居られるのならば、彼女の役に立てるのならば、こんなに幸せなことはない。伊緒は自分の歪んだ感情に自重しつつ、お湯を沸かして手慣れた様子で湯たんぽを作った。
しかし、同時に彼女の苦しみが少しでも長引けば良い、と伊緒は心の隅で思う。
そうすれば、伊緒はずっと彼女の傍に居られる。苦しむ留は勿論見たくないが、彼女の痛みが引いてしまえば、傍に居る大義名分を失ってしまうから。最低だ、と思いながらも、伊緒は手早く湯たんぽをタオルで包んで留の許へと戻った。
「さ、留さん。これお腹に当てて。――腰、さすってあげる。早く楽になると良いね」
「……悪いな、伊緒。私はお前に甘えてばかりだ」
「何を馬鹿なこと。いつも面倒見てもらっているのはこっちだもの、こんな時くらいお世話しないでどうするの。大丈夫、留さんは何も心配しないで良いんだよ。お腹痛いのは留さんの所為じゃないでしょ」
ゆるゆると布団越しに腰を撫でながら、伊緒は言葉とは裏腹な己の浅ましさに吐き気がする思いだった。――このまま時が止まれば良いのに、そう願ってしまう自分が恐ろしい。また、布団越しに伝わる華奢な腰の感触に欲を感じる己を心底軽蔑する。
けれど、想いは募るばかりで、決して伊緒の思うように消えてはくれない。何だか泣きたい気持ちになりながら、伊緒は留の腰をさすり続けたのだった。
「ううー……」
「留(とめ)さん、大丈夫? お腹さすろうか?」
保健室のベッドの上、身体を丸めて唸る幼馴染に善法寺 伊緒(いお)が囁いた。普段はほとんどないと言って良いくらいの痛みが、今回に限ってはひどく重いらしい。真っ青な顔で痛みを堪える食満 留に、伊緒は同じく青い顔で傍に控えていた。
彼女が握り締めた痛み止めの薬は既に服用させてある。さすがに即効性があるわけではないから、薬が効き始めるまでは辛抱しなければならない。早く効け、と今のところ役に立っていない錠剤を握り締めながら、伊緒は布団の中で冷や汗をかく幼馴染の腰をさすった。
「伊緒、私なら大丈夫だから……お前は授業戻れ。次もあるだろ」
「私は保健委員だから大丈夫。新野先生もいらっしゃらないし、せめて先生がお戻りになるまでは一緒に居るよ。――あ、そうだ、今湯たんぽ作るね。待ってて、少しは違うはずだから」
自分を案じて掛けられる言葉に伊緒はにこりと微笑んで首を横に振った。――彼女は知らない。己がこんなにも今幸せだということを。
叶わぬ恋だと知っていた。己の方がおかしいのだと、何を望むこともできないのだと。それでも彼女の傍に居られるのならば、彼女の役に立てるのならば、こんなに幸せなことはない。伊緒は自分の歪んだ感情に自重しつつ、お湯を沸かして手慣れた様子で湯たんぽを作った。
しかし、同時に彼女の苦しみが少しでも長引けば良い、と伊緒は心の隅で思う。
そうすれば、伊緒はずっと彼女の傍に居られる。苦しむ留は勿論見たくないが、彼女の痛みが引いてしまえば、傍に居る大義名分を失ってしまうから。最低だ、と思いながらも、伊緒は手早く湯たんぽをタオルで包んで留の許へと戻った。
「さ、留さん。これお腹に当てて。――腰、さすってあげる。早く楽になると良いね」
「……悪いな、伊緒。私はお前に甘えてばかりだ」
「何を馬鹿なこと。いつも面倒見てもらっているのはこっちだもの、こんな時くらいお世話しないでどうするの。大丈夫、留さんは何も心配しないで良いんだよ。お腹痛いのは留さんの所為じゃないでしょ」
ゆるゆると布団越しに腰を撫でながら、伊緒は言葉とは裏腹な己の浅ましさに吐き気がする思いだった。――このまま時が止まれば良いのに、そう願ってしまう自分が恐ろしい。また、布団越しに伝わる華奢な腰の感触に欲を感じる己を心底軽蔑する。
けれど、想いは募るばかりで、決して伊緒の思うように消えてはくれない。何だか泣きたい気持ちになりながら、伊緒は留の腰をさすり続けたのだった。
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