記憶の先 前世の記憶
どう考えても前世のことを書いてたら終わらない+話が先に進まないので大前提の設定を箇条書きにしてみました。
 以降、『記憶の先』はこの設定を前提にして話を進めていきます。

 なお、前世の記憶ですので、=死にネタです。大抵が不遇です。苦手な方はご注意ください。







七松小平太×滝夜叉丸(+久々知兵助×綾部喜八郎)

・滝夜叉丸は卒業後、平家へ戻り男として棟梁になる。
・この時点でお嫁さんをもらうが、お嫁さんは武家のお姫様で従者と叶わぬ恋をしている。間男込みで嫁にもらい、彼女と従者で子ども作ってもらう(滝夜叉丸は作れないから)。
・卒業時に綾部と久々知は所帯を持ち、二人で滝夜叉丸専属の忍となる。
・小平太はしばらくフリーでやっていて、滝夜叉丸が卒業する時に迎えに来ようと思っていたのに仕事の所為で出遅れる。滝夜叉丸の実家を知らず、探しまくる小平太。
・ようやく見付けて滝夜叉丸に逢うものの、フリーの忍を綾部が近付けるはずもなく。
・就職志望ってことで忍務を与えられ、小平太はそれをクリアすることでようやく滝夜叉丸の忍のひとりに。実力はあるため、ずんずん出世して滝夜叉丸の忍頭へ。
・このあたりで滝夜叉丸とようやく伴侶になる。
・戦乱の世のため、滝夜叉丸もあちこちで戦をする。忍の知識、技術を生かしての指揮でそこそこの戦功。滝夜叉丸が女なのは暗黙の了解だけれど、棟梁として家臣たちにも認められるようになる。
・自分に子どもができても(血のつながりはない)、家のことを考えて後継ぎは異母弟に。異母弟は滝夜叉丸を見て立派な若武者に。義母は途中で発狂、離れに隔離。後に心痛、奇行が原因で死去。
・滝夜叉丸の妊娠発覚。堕胎すべきか迷う(父親の問題もあり、家の問題もあるため)。妊娠は小平太に告げず。
・雷蔵を保護。戦況や環境の安定もあり、雷蔵の心身状態を考えて、一緒に人里知れぬ場所へ引っ込む(家は異母弟にしばらく任せる形。一応は病気療養という形を取り、家の奥に居るように見せかける。小平太には妊娠を知らせてないため、別の忍務を与えて厄介払い。久々知、綾部はいつも傍に置いているため、対外的に怪しまれないように置いていく)
・引っ込んだ先で出産。その子どもを雷蔵に託し、再び邸に戻る。
・子どものことはなかったこととして、再び棟梁として生きる。子どもには一生会わないし、世話もしない(家の問題に巻き込むからと、小平太に存在がばれるから)。
・三十代半ばで病気に掛かるが、周囲には秘密にする(傍仕えも兼任する綾部だけが知っている)
・四十間際で血を吐いて倒れ、数ヵ月後に小平太に看取られて息を引き取る。
・小平太、滝夜叉丸の葬式後にふらりと雷蔵の許へ訪れる。雷蔵に滝夜叉丸の死を話し、子どもを眺める。しかし、何も言わずに立ち去る。
・この後は小平太の消息が杳として知れない。久々知、綾部は夫婦で平家の忍として最後まで使える。この二人の間に子どもはできなかった。



鉢屋三郎×不破雷蔵

・卒業後、二人は揃ってフリーの忍に。通り名があるような有名な忍になる。
・二十過ぎてから、そろそろ所帯を持とうかという話になる。その頃にちょうど受けていた忍務で一旦忍者家業は止めにして、しばらくは落ち着いて過ごそうと決める。
・最後の忍務でトラブルが生じ、二人とも戦乱に巻き込まれる。戦場で雷蔵を庇い、三郎が死亡。雷蔵はその時点で放心、精神が半壊状態に。
・偶然(?)戦場に居合わせた滝夜叉丸が雷蔵に気付き、保護。久々知と綾部を付けて、家の奥へ隠す。
・三郎の死を受け止められず、起きると自殺しようとする雷蔵。久々知と綾部が常に張り付く状態。
・心痛から下腹部に激痛。実は三郎の子を妊娠していた雷蔵、自覚するより早く流産。尚更に自暴自棄に陥る。
・滝夜叉丸から一喝され、少し落ち着く。この時点で滝夜叉丸は自分の妊娠を自覚。
・雷蔵は滝夜叉丸に連れられて人里離れた土地へ。滝夜叉丸の妊娠を伝えられ、護衛として一緒に来て欲しいと依頼される。助けてもらった恩もあるし、面倒もずっと見てもらっているからと快諾。
・穏やかな場所で滝夜叉丸の世話をする毎日。血腥いことには関わらず、三郎との優しい記憶を思い出して過ごす。時々三郎の死に顔を思い出して辛くなるが、その時は滝夜叉丸がずっと傍に付いていてくれるので何とか落ち着ける。
・滝夜叉丸が娘を出産。自分の子どもも本当ならこんな風に生まれてたのかなーと思うと辛く悲しい気持ちになるが、小さな子どもが可愛いし、滝夜叉丸にも恩義があるしで一生懸命お世話する。
・滝夜叉丸が通常通りに動けるようになり、雷蔵もそろそろ身の振り方を考えないとなーという気持ちになる。
・そこに滝夜叉丸から子どもを託され、驚く。
・滝夜叉丸からこの子どもは居てはいけない子ども(妻から生まれてない、けれど、平の正統の子どもだから)で、自分で育てれば複雑な家の事情で幸せにはなれないと告げられる。故に雷蔵が普通の子どもとして育てて欲しい、と子どもを渡される。
・雷蔵としてはずっと世話をしてきたために情も移ってるし、本当は手放したくなかったから嬉しかった。でも、滝夜叉丸の気持ちを考えると素直に頷けず、悩む。
・滝夜叉丸から「この子は貴方と鉢屋先輩の子だと思って育ててください。――貴方の本当の娘として育てて欲しいのです。私に子どもはいません。居てはいけないのです」と告げられ、尚更手放せなくなる。
・雷蔵、忍を辞めて母親になる決意をする。滝夜叉丸から養育費として大金を渡され(受け取り拒否したが、生まれたての子どもが居ては仕事もできないし、先立つものがないと生活できないと指摘されて渋々受け取る)、その金を元に夫に先立たれた妻として町の片隅で暮らし始める。
・途中で縁あって金持ちの老人の後添えの話が来る。片親であるよりは義理でも両親が居た方が……と考え、とりあえず会ってみることに。
・相手は本当にいつ迎えが来てもおかしくない爺さんで、雷蔵とは親子ぐらいの歳の差。雷蔵の環境を聞いて、まあ人助けのような感じで縁談を申し込んだことが明らかになる。夫婦じゃなくて同居人みたいな感じで、と所帯を持つことに。
・旦那さんは本当に雷蔵に手出ししないし、部屋も別々(雷蔵と娘が一緒の部屋)。雷蔵は後添えというよりも使用人みたいな気持ちで暮らしてる。
・旦那さんは雷蔵を娘、雷蔵の娘を孫娘のように思ってる。「ほら一姫(娘の名前か愛称)、爺の膝においで」とか言って可愛がってくれる。旦那さんの子どもたちは雷蔵をあんまり良く思ってないけど、旦那さんは気にしてない。気楽な隠居。
・雷蔵の子どもは直に大商家へと嫁ぐ。旦那様の縁あってのことだなあ、と雷蔵は本当に恩義を感じている。後にご隠居が亡くなった時は、雷蔵は一切の遺産を受け取らず、娘にだけちょっと分けてもらって、自分はどこか別の小さな長屋にでも移って隠居生活。偶に遊びに来る娘や孫、ひ孫の顔を見て、長生きして大往生する。



竹谷八左ヱ門×伊賀崎孫兵

・竹谷は卒業後、しばらくフリーで仕事。
・孫兵の卒業を待ち、二人で伊賀の里へ戻る。他所者なので大反発があるが、持ち前の人懐っこさと獣虫遁の術で次第に馴染む。何より、孫兵の伴侶であることが大きかった。
・しばらくは幸せな暮らしをしていたけれども、途中で里がきな臭くなる。大名に襲撃を受ける、という情報を得て、孫兵はさり気なく竹谷を里の外ら辺で重要な場所、だけど敵が少なそうな場所の守りを任せる。
・実際に襲撃に遭い、孫兵は他の民を逃がして自分だけは残る(里長の血統として、里の秘密を自ら消さなければならないため)。
・苛烈な攻撃に獣虫遁で応戦するも、孫兵は殺される。竹谷は里の中枢まで攻め込まれた時点で里に戻ろうとするが、死にに行くだけだと知っている仲間に止められて、結局行けたのは敵が引いてから。
・孫兵の亡骸は虫や獣たちの奥に転がっていて、死に顔は意外に綺麗。竹谷は彼女の首を狩り、他の仲間に何も告げずにひとり消える。その後、彼の消息を知る者はいない。


 前世記憶ありの子は大体ある程度自分の生に満足して死んでいて、そうじゃない人間は辛い記憶を手放して記憶なしって感じですかね。

| SS::記憶の先 | 02:45 | comments (x) | trackback (x) |

  
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