悪夢のFRIDAY★NIGHT−3
CP : 伊助×?
NOTE : 現代物

 
 −3−


 目覚めは、最悪だった。
 結局、黒崎警視事、庄ちゃんに食されてしまった私は、普段使わない筋肉を使った所為で筋肉痛になっていたのだ。着た覚えも無いのにバスローブを身に着けているのも、誰がコレを着せたのかを思うと、気分も落ち込む。
 「……なんか、あちこちが痛い………」
 「おはよう、伊助。よく眠れた?」
 「よく、眠れたか?ですって?誰かさんのお陰で、体のあちこちが痛いんですけれど!」
 朝のまぶしい光の中、シャワーを浴びてきたのだろう憎たらしいほど爽やかにスッキリとした庄ちゃんを、私は思いっきり睨みつける。
 「ああ、ごめん、ごめん。1回だけにしておこうと思ってたのだけれどね………」
 「………なに?」
 庄ちゃんが言葉を止めて、ついと目をそらすので思わず次を促してしまった。後で思いっきり後悔する事になるのだが。
 「余りにも伊助が可愛いから、歯止めが利かなかった」
 「!!!!!!!!!」
 声にならない叫びというのは、この事を言うのだろう。私は、毛布を引っかぶって庄ちゃんからの視線を遮った。
 なに!何!ナニ!庄ちゃんってこんな人だったっけ?
 「伊助は、本当に可愛いね〜〜。ルームサービスを頼んでおくから、シャワー浴びたら?」
 庄ちゃんはそういうとベットルームから出て行った。何時までもベットの中にいるのもなんなので、癪に障ったけれど私はバスルームへ向かった。歩くたびに体のあちこちが痛かったけれど。






 2年後。
 私は双子を産んだ。
 勿論、父親は庄ちゃんだ。
 結婚してからも庄ちゃんには色々と弄られまくってはいたけれど、まあ、幸せな日々が続いていた。
 普通ならば、子供も生まれて幸せはさらに増える所だけれど、今、私はちょっとした疑念に駆られている。
 妊娠した間に庄ちゃんが浮気をした、とかでは無い。
 子供の事である。
 子供は2人とも男の子。2卵生なので瓜2つではない、のはいいのだけれど……。
 どうも、それぞれ、ある人物の面影が被るのだ。先に生まれた長男は久々知先輩の面影が。そして次男はというと………
  「……さ、…三郎先輩?」
 初めて次男と対面した時の、庄ちゃんの呟きが忘れられない。

   




 -終ー

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