鈍行
▼About
- 忍術学園
- くの一教室はユキちゃん、トモミちゃんたちが入学するまでは存在せず(女子入学希望者増加のため、新設された)、それまでは表向きは女子の入学は認められていなかった。しかしながら、特殊な事情がある者や強い熱意・意志を持って忍術学園への入学を希望する者に関しては、学園長による例外の認可が得られる。
この場合は〈くのたま〉としてではなく〈忍たま〉としての入学となり、入学時に本名とは別の男名が与えられた。長屋の部屋割も女子が複数居れば同室にするが、そうでない場合は男子と同室になる。また、学園では性別や正体を隠し通すこと、もしくは誰かを味方に引き入れることも忍者の資質・訓練のひとつとして見られていた。
- くの一教室
- 滝夜叉丸が三年進級時に新設された女子のための学課。新入生たちのクラスと、今まで忍術学園に男名で所属していた隠れくの一たちと基礎ができている編入生たちのクラスの二クラスに分かれ、それぞれ授業を行っている。
なお、隠れくの一たちの中には「今更環境が変わるのは嫌だ」など様々な理由で今まで通り忍たまとして生活する生徒もおり、くの一教室に移動した在学生たちは彼女たちの存在を秘するという暗黙の了解がある。
- 長屋での生活
- 基本的には他の忍たまたちと全く変わらぬ生活を送る。お手洗いも一緒のところを使う(個室のため)。
お風呂のみ、女子だけで別に設置された小さなお風呂を使う(元々は事務のおばちゃん、食堂のおばちゃんの臨時使用のために設置されたもの)。
- 授業・委員会活動
- 基本的には他の忍たまと全く同じ授業、委員会活動を行う。但し、女子は基本的に大人しめの保健委員会、図書委員会、作法委員会などに所属。体力勝負の体育委員会や毒虫・蛇などを扱う生物委員会を志望した滝夜叉丸や孫兵が異色。
設定が増え次第、随時更新……。
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平滝夜叉丸 | 不破雷蔵 | 綾部喜八郎 | 伊賀崎孫兵 | 浦風藤内 | 善法寺伊作
▼Personal
- 平滝夜叉丸
- 平氏一門のとある家の第一子。既に故人となった正室の子どもで、本来ならば跡取り娘ともなれる。
しかし、父の側室で滝夜叉丸の母の死後に正室となった女性と反りが合わず、このままではどこの馬の骨とも分からない男と結婚させられると危機感を抱き、ひとりでも生きていけるような術を身につけるべく自ら忍術学園の門を叩く。
辿れば皇室に繋がる家のお姫様なので、気位は山どころか天より高い。更に負けず嫌いのため、何が何でも学年一位(更に目指すは学園一位)になるために、見えないところで日々努力する。戦輪を得意武器に選んだのは、性別や体格、腕力などの問題で肉弾戦が不利になると思ったから(ただし、この問題は体育委員会所属および田村三木ヱ門との度重なる対決により解消されつつある)。
目立ちたがりの性格は半分は生来のもので、半分は人を近付けないための防衛。なので、信頼している人々の前では自慢話もさほどではない。くの一教室設立時には、体育委員七松小平太のブレーキ役、更に田村三木ヱ門との決着がついていないことを理由に残留。
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- 不破雷蔵
- 半農半商の家の第一子。そんなに裕福ではないものの、それなりに不自由なく育つ。
家は子だくさんで物理的に居場所がなく、生活も人数が増えるにつれて苦しくなってきたので先々たくさん稼げるような手に職を付けようと忍術学園の門を叩く。性格は優しいが、一度決めると最後までやり通す頑固なまでの根性があり、そこを学園長に気に入られて入学を許可された。
学年に女子は何人か居たが奇数人数だったために部屋割にあぶれる。それゆえに部屋は鉢屋三郎と同室。変装名人+いたずら者の問題児と(性別的な意味で)問題児の二人をひとつにまとめた形となる。幸い、三郎と雷蔵の気が物凄く合ったため(三郎が一方的に気に入ったとも)、彼女は比較的穏やかな学園生活を送る。
入学当時は身体が小さく、力も弱かったが、ある事件を契機に強くなりたいと切望するようになり、図書委員長や先輩の中在家長次、七松小平太、潮江文次郎、立花仙蔵などに特訓をつけてもらい、同学年の天才と双忍と並び称されても恥じぬ実力を身につけた。くの一教室設立時には「今更環境が変わるのも大変だから」という軽い理由で残留を決定した。
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- 綾部喜八郎
- 滝夜叉丸とは乳兄弟で、代々平家に仕えていた家柄の娘。彼女もまた乳兄弟として滝夜叉丸に女房として仕える予定だった。
が、肝心の滝夜叉丸が忍術学園への進学を勝手に決めてしまい、持前の頭脳と口八丁で親から許可を得てしまったので、彼女の身を心配した喜八郎の母が喜八郎も供をするようにと彼女の入学を決めてしまう。そういった意味では特殊な事情での入学に含まれる。
ただ、本人は案外ずるずるした装束を着なくて済むようになったことや、煩わしいあれこれの事情に関わらずに済むようになったことを喜んでおり、滝夜叉丸以上に忍術学園に適応している。一年の塹壕堀の授業で穴掘りの快感に目覚め、それ以来は延々穴掘りをする毎日。
顔立ちが奇麗で物静かなため、数多の先輩に念者として狙われている。そのために裏山や人気のない場所で穴を掘っている彼女を滝夜叉丸が逆に叱ることも多い。また、長屋でも意外にずぼらな彼女を滝夜叉丸が逆に世話を焼いている。くの一教室設立時には、滝夜叉丸の残留を受けて残留(滝夜叉丸は喜八郎はくの一教室に行くべきだと主張した)。
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- 伊賀崎孫兵
- 伊賀流忍者の家の子ども。本来ならば一族の中で忍として教育されるはずだったが、外敵との小競り合いや忍術の発展を考慮して、女子ながらも遊学させられることとなる。幼少期より虫獣遁の術が得意で、忍術学園に入学する前からジュンコたちと生活していた。同級生たちが嫌がるのでジュンコたちをどうすべきかと悩んでいたが、最終的には彼らが慣れてくれたために離れずに済み、内心安堵している。
くの一教室設立時には、生物委員会の生き物たちと離れるのが嫌で泣きわめいて移動を拒否。
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- 浦風藤内
- 一般家庭の子どもで、ちょっとした出来事から忍術学園の土を踏むことになる。
家庭も生い立ちも特出したものがなく、忍術学園に入学する人間としてはかなり異端。そのためか性格的には真面目で常識人であり、他の濃い面子についていけないことが多い。立花仙蔵に気に入られ、作法委員へと所属。
孫兵とは同じ立場の人間として傍に居ることが多いが、しばらくはジュンコやキミコなど彼女の愛好する毒虫などの危険生物に慣れることができず、裏で泣き暮らす毎日。だが、基本的に順応能力の高い人間なので、慣れた後は一緒に餌やりをするなど、世話を手伝うことも多くなった。孫兵の残留を受け、彼女ひとりでは心配なので自分も残ると残留を決意。
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- 善法寺伊作
- とある宗派の住職の実子。本来ならば女犯禁止である僧侶から生まれた、しかも女の子ということで、表向きは寺に拾われた孤児として育てられる。しかし、彼女が住職の子どもであることは公然の秘密でもあったため、次第に身辺を狙われたり、他の孤児たちに遠巻きにされるなどきな臭い空気が広がる。
それゆえに彼女の身を案じた母が伝手を辿って忍術学園への入学を決め、全寮制の学校へと送り込んだ。不運ゆえにトチったりドジったりしても余り気にされず、正体がばれることがほとんどないままに学園生活を送る。また、保健委員という立場上、他の隠れくの一たちの相談役やフォロー役として活躍することが多い。くの一教室設立時には移動をかなり悩んだが、残留する隠れくの一たちのフォロー役が居なくなることを理由に残留を決意。そのため、彼女たちからの信頼はとても篤い。
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鈍行*2008.08.06〜 Written by 緋緒